♪小宮山悟、メッツ入団までの足跡♪

小宮山悟のメッツ入団までの動きをつづったものです。
メジャーでも頑張れ、小宮山悟！

メッツまでの 足跡１ 足跡２ 足跡３

10月27日米移籍か非行使
　メジャー移籍か非行使かの二者択一が濃厚となった。ＦＡ宣言の解禁日となった26日、「宣言するかどうかも含めて、全て白紙。苦労して取った権利だから、じっくり話して考えたい」と、週明けに横浜側と交渉を持って決断する意向を明かした。しかし数日前には、１度目の交渉で基本的な考えを通達済み。「99％残留の方向。本人もＦＡの意義をよく分かってるし、宣言する場合はあこがれのメジャーだけでしょう」と話し、ＦＡメジャー移籍か非行使残留かに絞られることになった。

10月30日小宮山メジャー移籍も
　横浜の小宮山悟投手が、ＦＡ権を行使してメジャーに移籍する可能性があることが29日、明らかになった。
　チームで２人目のメジャー挑戦志願だ。女房役の谷繁が、メジャー移籍をにらんでＦＡ宣言することを決めると、小宮山もメジャーへのあこがれを再燃させた。「もちろんあこがれがある。オファーがある、ないにかかわらず、イチがバチかの腹づもり」チャレンジ精神が再びうずいている。
　ＦＡ権を取得した２年前、ロッテに戦力外通告され、行使には至らなかった。その時からのメジャー願望。小宮山は「２年前の方が明らかにチャンスがあった。ＦＡは自分の首を絞めるかもしれない。（ＦＡ行使は）タイミングが一番大事。年が年だから、最後のチャンスになる。よく考えるよ」と話している。
　球団側は選手のＦＡ権行使について「選手の権利なので、希望を尊重する」という方針で、「メジャー移籍か横浜残留。国内の他球団へ移籍の希望はない」という小宮山の気持ちは、すでに球団側も確認している。「小宮山はぜひ残って欲しい戦力」（笹川チーム運営部長）ということから、メジャー球団からのオファーがなければ横浜残留となりそうだ。

10月31日小宮山ＦＡ宣言、「メジャー行きたい」
　小宮山は午前１１時、横浜市内の球団事務所を訪れ、ＦＡ権行使の申請書を提出。「今年４月ファームに落ちた時、現役最後になるかもしれないという気持ちになった。もう怖いものはない。イチかバチかの賭けに出た心境です。これが夢をつかむ最後のチャンスかもしれない。ずっと夢に描いていた大リーグでやってみたい、来年になって後悔したくないと思った」２年前に取得しているＦＡ権の行使を決めた。
　すでに小宮山は大リーグ球団との交渉に向けて代理人を決定。「もう一度、彼の下でプレーしたい」と崇拝するメッツ・バレンタイン監督やマリナーズ・イチロー、佐々木らの代理人業を手がけるトニー・アタナシオ氏に交渉を一任する。
　ロッテを解雇された２年前にも大リーグ数球団と交渉したが、「足元を見ているという評価」でメジャー入りを断念。今回も「家族に迷惑がかからないこと」を条件の最低ラインとして、再チャレンジすることになった。
　この日、交渉に当たった野口取締役編成担当は小宮山の「メジャー以外なら横浜でやりたい」という意思を確認。横浜は交渉解禁日となる７日にも残留への条件を提示する。

11月1日小宮山は再契約金なし、単年
　メジャー移籍を前提にＦＡ宣言した小宮山悟投手に対し、横浜が提示する引き留め条件は「再契約金なしの単年契約」であることが１日、分かった。
　ＦＡ権行使の申請書を提出した10月31日、小宮山は球団と交渉の席についたものの、メジャー移籍希望を告げるだけで、球団に条件提示も要求しなかった。「残ってもらいたい戦力」とする横浜サイドだが、用意した条件は“ビジネスライク”な内容だった。
　契約年数は１年。再契約金もない。「彼自身が今年で（現役が）最後かも、と思っていたぐらいだから」（球団首脳）というのが理由。年俸こそ2000万円アップの推定１億3000万円に、2000万円の出来高がプラスされる。
　球団は「小宮山の場合はメジャー球団からの提示が低ければ、メジャー行きはない」と横浜残留に自信を見せている。７日にも行われる２度目の交渉で、条件提示をするが、夢を取るか、実を取るか、小宮山の「選択」が注目される。

11月2日小宮山、２度目の交渉
　ＦＡ宣言した小宮山が２日、球団と２度目の交渉を行った。
　10月31日にＦＡ宣言するとともに、米大リーグ入りの希望を明らかにした。その際には球団側の条件提示などを求めず、意思を表明するだけにとどまった。しかし、球団側の小宮山に対する金銭的評価が一部で報道されたことに不快感を表し、急きょ話し合いの場を持つことになった。
　この日横須賀で練習した小宮山は、「（チームに）残る意志があるから話し合いに行った。自分より先に報道されては、信頼関係が崩れる」と苦い表情。交渉にあたった野口善男取締役は「話し合えばわだかまりは取れると思う。（報道に）迷惑しているし、これ以上話すことはない」とした。２日以降の交渉は未定。

11月8日小宮山スポルトに生出演！胸中を語る
　11月8日のスポルトに小宮山が生出演、メジャーへの熱き思いを語った。
　小宮山のメジャーを目指す今の心境について長々と語られた。今回ＦＡをする切っ掛けになったのは４月にファームに落ちたこと。「今年４月ファームに落ちた時、現役最後になるかもしれないという気持ちになった。もう怖いものはない。イチかバチかの賭けに出た心境です。これが夢をつかむ最後のチャンス」のようにコメントした。これは、前から新聞などで報道されていた通りだ。また、ファームに落ちたときのことを「これで現役を引退しなくてはならないかもと思った」と述べた。また、「それ以来、一日一日が勝負だと思って野球に取り組んでいる」とも語っていた。とりあえず、「イチかバチか」という言葉を繰り返し述べていた。とにかく自分の夢を追いたかったのであろう。メジャーへの思いが生まれたのは早稲田大学のときからだそうだ。メジャーとの関わりの深い早稲田のＯＢの方と関わりを持ったためだそうだ。そして、「家族に迷惑をかけられない」というコメントも繰り返していた。メジャーに挑戦する上で一番気がかりなのは家族のことなのだろう。嫁は、「勝手にしなさい」と言っているらしい。「野球が仕事だということを、嫁は理解しています」とも述べていた。メジャーからのオファーは、向こうのＦＡ選手が一段落してからになるようなので、当分の間は来ないようだ。 12月にならないと、どうなるかは分からないと思われる。日本の他球団への移籍は100％ないだろう。結論をずっと待ってくれる横浜球団に対して感謝の言葉も述べていた。最後に、色紙に「野球ばか」と書いていた。小宮山選手、野球が本当に好きなんですね！

11月9日小宮山に国内から声なし
　ＦＡ宣言している横浜の小宮山が横須賀総合グラウンドで汗を流した。ランニングとウエートトレーニングを約20分ずつ。交渉解禁日から２日たったが日本球団から連絡は入っておらず「国内はもうないだろう」と国内移籍の可能性は低いことを示唆。第１希望の米大リーグ移籍には「球団にこだわりはない」と話し、オファーを待つ姿勢だ。

11月12日小宮山＆谷繁の代理人が来日
　米大リーグ移籍を希望してＦＡ宣言した横浜・谷繁元信捕手と小宮山悟投手の代理人を務めるトニー・アタナシオ氏が12日、来日した。佐々木をマリナーズに送り込み、イチローの代理人も務めるらつ腕の到着。今週にもマリナーズとの初交渉が予定されている谷繁は「まずは代理人と会ってからでしょう」と話し、小宮山も「今週中にも時間があれば会うと思う」と語った。アタナシオ氏の滞在予定は約１週間。２人は13日にも同氏と打ち合わせをして、メジャー移籍へ本格的な準備に入る。

11月13日年俸大幅減でもメジャー
　ＦＡ宣言している小宮山は13日、横須賀総合グラウンドでの練習後、希望するメジャー移籍の条件面に関して「税金が払えて家族が養えるくらいの年俸なら行きたい」と話した。小宮山の今季年俸は１億1000万円だが、大幅ダウンでも夢をかなえたい考えのようだ。一方で小宮山、谷繁と２人のＦＡ宣言選手を抱えた笹川運営部長は「ＦＡするなら出る。残留ならＦＡしないという決まり事をつくりたいよ」と残留交渉の難しさを嘆いていた。

11月14日 16日に代理人と接触
　メジャー移籍を志願して横浜からＦＡ宣言した小宮山悟投手は14日、自主練習のため訪れた横須賀グラウンドで、代理人であるＴ・アタナシオ氏と 16日に会うことを明らかにした。来日中の同士から電子メールを通じ連絡が入ったもので、両者が直接会うのはＦＡ宣言して以来初めて。小宮山が望む米移籍に関しての条件面を含め、今後のスケジュールなどを打ち合わせすることになっている。

11月15日メッツ、小宮山に接近、“中継ぎの柱”に
　ニューヨーク・メッツの地元紙『ニューヨーク・ニューズデイ』は14日、「メッツが、このほどフリーエージェントとなった日本人投手、小宮山悟の獲得を目指している」と報じている。
　同紙は、「小宮山は、千葉ロッテおよび横浜で活躍し、通算107勝132敗、防御率3.54。今季も148回2/3を投げ12勝９敗、防御率3.03という素晴らしい成績を残している。本来は先発投手だが、メッツ首脳陣としては、ロングリリーフとして使いたいようだ」と伝えている。
　メッツ投手陣は、来季はかなり若返りが予想され、「小宮山のようなベテラン投手こそ、リリーフ陣の中にはぜひとも必要」と見ているようだ。
　同紙によれば、「メッツは、日本人選手に対しては、ことのほか関心がある上、今季は、新庄剛志選手が、予想をはるかに超えた活躍を見せ、日本人選手に対する認識が一層高くなっている。小宮山投手に関しては、バレンタイン監督自身が千葉ロッテの監督を務めていた1995年当時、小宮山も在籍しており、関係は良好。小宮山が横浜に移籍した２年前にも、メッツは小宮山獲得に画策したが、実現できず、今回こそは、双方とも合意に達する可能性は高い」と分析している。
　契約内容としては、「メッツとしては、新庄と同じようなかたちで、小宮山を獲得したいところ。つまり、基本給は低く、いわゆるルーキー最低年棒で契約し、成績次第で年棒が加算されていく奨励金条項を盛り込みたいようだ」と伝え、「小宮山は、1990年デビュー以来、2027回1/3を投げ、1,400奪三振。安定感があり、ロングリリーフでも、ワンポイントでも、かなりの活躍が期待できそう」と報じている。

小宮山のコメント
「インターネットで原文をそのまま読みました。かなり詳しかったので信ぴょう性はあるかなと思っています。よかったかなと思う。実際、オファーがあったら（アタナシオ氏から）連絡がくるでしょう。あす（16日）会うから。ぬか喜びにならないように。オファーが来たらあとは代理人に任せます」

11月17日小宮山待つ
　横浜からFA宣言し、メジャー移籍を目指す小宮山悟投手は代理人を信じて待つ。小宮山は横須賀グラウンドで調整した17日、前日行われた代理人トニー・アタナシオ氏との会談の様子を語った。同氏は佐々木投手、イチロー外野手（ともにマリナーズ）の代理人も務める。メジャーからのオファーは「セブラル・オポチュニティー」と明言。メッツ以外にも、複数球団が獲得に乗り出していることを明かした。「いくつかのいい話があったと言われたが、自分にとってのいい話のレベル、との違いもあるから、まだピンと来ない。大リーグでやってみたいと夢に描いていたが、家族がいるので迷惑が掛からない程度に。また、焦らず待てとアドバイスされた。彼になら俺の人生を預けてもいい。正しい選択をしてくれる」と、米帰国後になるアタナシオ氏の交渉手腕を信頼していた。

11月21日米から身分照会
　横浜からＦＡ宣言している小宮山悟投手に20日に米国球団から身分照会があったことが21日分かった。球団名については明らかにされていない。コミッショナー事務局から日本プロ野球選手会を通じ、小宮山本人に伝えられた。横浜市内のホテルで行われた納会に参加した小宮山が認めたもので「本気で獲得したい球団があるということ。一歩前進したかなと思う」と語り「代理人に“もうこれ以上できない”というところまで任せる」。今後の交渉は代理人のトニー・アタナシオ氏に一任する。具体的な球団名など詳細は不明だが、メッツが獲得に乗り出していると伝えられている。

11月24日緊急渡米辞さず
　メジャー移籍を目指し、横浜からFA宣言した小宮山悟投手(36)は母校早大野球部の100周年記念式典に出席。第１希望のメジャー入りへ緊急渡米して投球をする覚悟を披露した。「こちらには向こうで（移籍先が）決まったら連絡が来る」と代理人アタナシオ氏に「一任している姿勢を繰り返した。だが「試合のVTRを見てもらった上で、最終チェックに投げることはあるかもしれない」と示唆。希望球団について「投手力が少なく、出番があるところ。ずるい言い方だが、年齢を考えても強力投手のそろうところに乗り込めない。すごい球があるわけじゃないし。本拠地は、飛行機に乗ってしまえば変わらない。家族に迷惑がかからない程度にしか考えていない」と全30球団への門戸開放を強調した。