♪ジョニー黒木メモ♪
ジョニー黒木に関するお話をつづったモノ。
これを読んで、ジョニー黒木について詳しくなろう。
高校3年の夏に甲子園出場
実は私と黒木の出会いは1990年の夏の事でした（気付いたのはけっこう後）。
当時私は、毎回兄貴と甲子園の優勝校の予想をしていました。
優勝しそうな高校を5つぐらい選んで、自分のチームがより長く勝ち残ったら勝ちというものだったんですが、
なんと僕の選んだ高校の1つに延岡学園高校が含まれていたんです。
延岡学園高校は地区予選の決勝で日向高校に勝ち甲子園出場を決めました（確かそのはず）。
エースは黒木知宏、それで捕手は現日本ハムの黒木潤司という、ダブル黒木によりバッテリーでした。
今考えると、我ながらすごい学校に注目したものです。
しかし、このときの延岡学園高校は打線のチームで、予選も打ち勝って勝ち進んできたはずです。
このころの黒木は、ストレートが130キロ前後で、まだそれほどでもなかったようですね（でも甲子園出場チームのエースなんだから、やっぱりすごい）。
甲子園の初戦では三重代表・四日市工（元中日→西武の井手元がエース）と対戦しました（そのはず）。
しかし、４−８（だと思う）で惜しくも敗れました。途中まではリードしていたんだけどね。
このころの私って、実は延岡学園の黒木よりも四日市の左腕エース井手元のファンだったんだよね。
今現在黒木のファンって日本全国に多数いると思うけど、
高校時代から注目（？）してた人ってそうはいないはず。
ニックネームは“ジョニー”！
誰もが知っていることだと思うけど、彼のニックネームは“ジョニー”。
このジョニーって言う名前は入団当初からつけられていました。
っていうか、黒木本人が入団したと同時に
「僕のことは“ジョニー”と呼んで」
とアピールしてました。
この謎のアピールによって、「この人面白い人だな」
と思い、黒木は入団当初から私の心に残る存在となったのでした。
ちなみに、「ジョニー」の由来は以下の通り。
社会人の時、髪型が歌手の山本譲二似だったんで、
最初は「ジョージ」と呼ばれていました。
しかし、顔がくどいということで、「ジョージ」という日本人っぽい名前よりも、
外国人風の「ジョニー」にしたということ事らしい。
某解説者の不用意な発言に対して発奮！オリックスの胴上げ阻止
上記の理由で入団当初から注目はしていたんですが、私にとって特別な存在って程でもありませんでした。
しかし、それが一変、黒木はすごい、黒木のファンになろう、これから気合いれて応援しようと思わせる事件が1995年9/13に起こりました。
これが“前夜の某解説者の不用意な発言に対して発奮！オリックスの胴上げ阻止事件”です。
9/12の時点でマジック２、9/13の試合でオリックスが近鉄に勝ち、千葉ロッテがダイエーに負けるとオリックスの優勝という状態でした。
そして、その日の予告先発だったのが黒木。
しかし、登板前夜（12日）テレビのスポーツニュースで某有名解説者が
「ロッテは黒木ですか…。こりゃ、オリックスの優勝はあり得ます」と発言。
この発言には私も激怒！
私は
「黒木はすごいピッチャーなんだぞ。防御率も3点台中盤で、6敗してるけどそのうち4つは中継ぎ登板ので、
先発の時はいつもいいピッチングしてるんだぞ、完封もしたことあるし」
と、訳の分からないことを口走ってたものです。
そして、いざ試合が始まってみると黒木好投！
6回1/3を5安打3三振1四球2失点の見事なもの。
そして、黒木のコメント
「“これなら優勝があり得ます”というコメントが出たんです。よーし、覆してやろうという気持ちになりました」。
しかも、2日前に、結婚発表をしたばかり。フィアンセの裕子さんへもいいプレゼントとなる勝利でした。
この男、決めるところは決められる強い男なんだなーって思いました。
うーん、かっこいい、黒木最高！と、私は黒木のファンになってしまいました。
今現在黒木のファンって日本全国に多数いると思うけど、
このころからファンだった人ってあまりいないはず。
七夕の悲劇！千葉ロッテ17連敗
千葉ロッテは16連敗中、この日負けたら日本新となる17連敗になってしまう。
そんな状況の1998年7/7に先発したのが黒木でした。
熱き男黒木は、尋常じゃない気合が入っていました。
全ての球に、黒木の熱き気合がこもっていました。
この日はテレビ中継があって、私はそれにくぎ付け。
「16連敗したけれど、その間1回も黒木は先発していない。
黒木を中継ぎにしたのが悪いんだ。
黒木が先発したら、打たれるわけがない。
っていうか、なんで現役選手の星野がテレビ解説のゲストとして出演してるの。
千葉ロッテをなめすぎだ、ふざけんな」
なんて思いながら見てた気がします。
実際、この日の黒木は本当に打たれる気配が感じられませんでした。
途中から、この男すげーって本当に感激してました。
しかし、8時50分、9回表が終了してあと9回裏が終われば勝ちっていう所でテレビ中継が終わってしまいました。
しょうがないからラジオの途中経過を聞くことにしようと思い、ラジオをつけました。
この途中経過、かなり気が効いてて、一つアウトを取るごとに教えてくれます。
「9回裏、まずワンアウトです」
「ついにツ−アウト、ロッテ連敗ストップまであと一人」
ついに来た、連敗ストップまであと一人、頑張れ黒木。
そして、
「ツーストライクまで行きました。これはもう勝つでしょう」
よーし、あと1球、早く終わらないかなーと思っていたら、
「アーー、こ、これは！」
なんなんだいったい、いったい何が起きたんだ。
「9回裏ツーアウトからプリアムに同点ツーランホームランを打たれました。なんということでしょう」
この時のこと、とても言葉じゃ言い表せません。
目の前が真っ暗になりました。泣けてきました。
それでも気を取りなおして、
まだ負けたわけじゃない、頑張れ黒木（このとき、黒木が降板したことを知らない）と、ずっと部屋で応援してました。
結局、10時過ぎ、延長12回にサヨナラホームランを打たれ、ロッテは17連敗を喫しました。
黒木が、精も根も尽き果て、その場でうずくまり立ちあがれなくなったこと、痙攣を起こし降板したことは次の日に知りました。
プリアムに打たれたホームラン、実は伏線があったそうです。
6月12日のオリックス戦に登板した黒木は、完投勝利を挙げたんですが、プリアムにホームランを打たれています。
その球はフォ−クのすっぽ抜け。
そのため7月7日、フォークが投げづらくなりストレート真っ向勝負、
しかし、内角高めに行くはずがプリアムが1番好きな内角低めにいってしまいました。
けれども、黒木はこの苦い経験を乗り越えて、今では一流投手となりました。
熱き男は中継ぎが苦手
黒木は入団当初からずっと先発というイメージがあるかもしれませんが、実は中継ぎや押さえをやった経験もあります。
1年目の開幕当初は中継ぎとして登板してました。しかし、ことごとく失敗（計4敗）。
そこで、バレンタイン監督が先発に大抜擢、これが見事に決まりこの年5勝を挙げました。
バレンタイン監督は、やっぱり見る目があったんですね。
1998年18連敗中には押さえに回りました。
3回登板しましたが全て失敗（計2敗）。
どうも黒木は中継ぎ、押さえが苦手なようです。気合で投げる黒木にとって、途中登板だと気合を入れにくいのかな？
夢はトレーニングジムのオーナーだった？
黒木の原点はア−ノルド・シュワルツェネッガーの肉体美だそうです。
また、「北斗の拳」のケンシロウにも憧れていたそうです。
そんな黒木は中学3年の1年間、ボディビルジムに通いました。
当時の黒木は、170センチ、60キロぐらいの体格でした。
ベンチプレスも30キロしか上がりませんでした。
多い時は週6回通い、時には昼から夜10時過ぎまでジムにいたこともあるらしい。
あまりのトレーニング量に先生からしかられたほどです。
その効果があってか、3ヶ月で胸囲が8〜9センチ太くなり、1年間で13キロ体重増、ベンチプレスも最高83キロぐらい上がるようになりました。
そして、宮崎県のウェイトリフティング大会でも中学生記録で優勝。
将来はボディビルジム経営も悪くないと思い始めていたそうです。
右肩痛…
2001年は開幕戦初勝利を挙げるなど、前半戦は絶好調、開幕から９連勝を飾った。
オールスターでは優秀選手賞も獲得した。
そんな黒木に落とし穴があるとは誰が予想したか…。
オールスター明け１試合に登板した後、右肩痛で戦線離脱。
その後一軍に戻ってくることはなかった。
年が明けても怪我は回復せず、ついには前半戦絶望という嬉しくない報告も…。
人一倍の頑張りや、無茶も良くする黒木が、無茶しようにも出来ないほど厳しい状況のようです。
でも、これでくじけてはいけない。
村田兆次をはじめ、小宮山だって、桑田だって怪我を克服し見事に復活しています。
一流投手は怪我をしてもバッチリ回復させて、怪我をする前よりもすばらしいピッチングを見せるものです。
今中のようにはならないでね。
とにかくファイトだ、頑張れ黒木！
