福浦 和也


♪キーポイント♪
投手として入団するも、わずか半年で３回も肩を壊し断念。 バッティングセンスを買われて打者に転向する。 97年のシーズン途中から1軍に定着した。 センス抜群のバットコントロールに勝負強さも兼ね備える。 一塁の守備は非常に上手い、だが、足はちょっと遅め。 チーム事情により、外野を守っていたこともある。 01年にはついに首位打者を獲得した。 その後５年連続で３割を維持、二塁打の多さは球界随一だ。 今年も頼りにしています！！！

背番号 ９（元７０）
生年月日 １９７５年 １２月 １４日
出身地 千葉県
血液型 Ｂ型
投打 左投左打内野手
身長、体重 １８３センチ、８２キロ
経歴 習志野高−９３年千葉ロッテ入団（ドラフト７位）
家族構成 麻裕美夫人、一男
推定年俸 １８０００万円
趣味 ゴルフ
特技 ゲーム
主な記録 首位打者(01年)、ゴールデングラブ賞(03、05年)
ポイント バットコントロール


年 球団 試合数 打席 打数 得点 安打 ２塁打 ３塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺打 打率 失策
'97 ロッテ 67 242 218 27 63 8 1 6 91 23 0 1 1 1 19 3 36 5 .289 7
'98 〃 129 526 465 61 132 32 3 3 179 57 1 2 0 6 51 4 78 10 .284 6
'99 〃 114 284 256 21 71 15 1 3 97 35 0 0 0 3 21 4 38 5 .277 6
'00 〃 131 494 446 58 132 21 4 7 182 56 1 1 6 4 34 4 59 15 .296 6
'01 〃 120 519 451 82 156 30 4 18 248 67 0 2 2 3 58 5 74 10 .346 5
'02 〃 135 565 493 48 148 40 0 9 215 66 2 1 0 3 52 17 73 10 .300 6
'03 〃 140 623 567 75 172 50 1 21 287 76 2 3 1 5 48 2 89 22 .303 7
'04 〃 128 569 506 67 159 42 1 11 236 73 2 1 2 4 47 10 82 8 .314 6
'05 〃 114 491 434 54 130 25 1 6 175 72 0 2 0 9 39 9 55 5 .300 7
通算 1078 4313 3836 493 1163 263 16 84 1710 525 8 13 12 38 369 58 584 90 .303 56


忘れられないこの試合、このシーズン
1997年 シーズン当初は少ない戦力ながらもチームは、小宮山、河本ら投手陣を軸に善戦していた。 しかし、６月になると連敗街道まっしぐら。６月29日には最下位に転落した。 そこで、近藤監督は若手を主体にしたチームを構成することにした。 このとき白羽の矢が立ったのが福浦。 まったく1軍での実績のない福浦をいきなり3番に抜擢。 しかし、福浦はこの期待に見事答え、シーズン終盤まで3割をキープ、実力でスタメン３番の座を奪った。 このときから福浦伝説は始まったのである。
1997年7/5
Bw14回戦<千葉マリン> 		一軍初昇格のこの日、いきなりのスタメン出場でプロ初安打を放つ。
1997年7/15
Ｆ12回戦<千葉マリン> 		延長11回裏、プロ初のサヨナラ打を放つ。１軍定着への足掛かりとした。
1997年8/1
Ｌ16回戦<千葉マリン> 		２回裏１死一塁、横田からライトへプロ１号２ランを放つ。
｢風に負けるかと心配だったけど、早く１本欲しかったからうれしいです｣
1998年7/10
Ｆ13回戦<千葉マリン> 		延長10回１死からライトへ弾丸ライナーのサヨナラホームランを放つ。 18連敗を吹き飛ばす意地の一発だった。
｢真っすぐ？全然分かりませんでしたよ。 無意識に来た球を打ちました。 打席に向かう前にコーチやジュース(フランコ)からリラックスしていけよと言われて楽に打席に入れた。 延長戦に入るといつも負けムードだったから…。 勝利に貢献できてうれしい。｣
2000年オープン戦 巨人から石井が加入し、一塁のポジションを奪われかけた。 しかし、オープン戦で大当たり。 そのバッティングは山本監督もうならせ、実力でスタメンの座を奪い返した。
2001年シーズン イチローのメジャー挑戦により、 パリーグで最も首位打者に近い男（まっつんの個人的な意見） と目されていた2001年度の福浦だったが、 見事その期待に答え首位打者を獲得した。 ここ数年はシーズン中盤から調子を落とすことが多かったが、 キャンプでの体力強化が功を奏し、 シーズン通して好調をキープ、 シーズン終盤に打率を一気に上げての首位打者獲得だった。 さらにパンチ力もアップし、本塁打数も激増。 来年以降の更なる飛躍に期待したい。
2002年シーズン 他の打者が不甲斐なかったことも影響して、他チームからのマークが集中、思うような結果を残せなかった。 リーグ記録にあと１つとなる17死球を喫した辺りからも、相手投手の厳しいマークの程が伺える。 それでも、終盤の追い込みで２年連続で３割をキープした。 ２ストライクに追い込まれてからの打率.272はリーグトップ。 さすがは、天才的なバットコントロールの持ち主である。 また、中距離ヒッターの持ち味を発揮して球団史上二人目となる年間40二塁打を達成した。
2004年シーズン アジアの大砲イ・スンヨプが入団し一塁スタメンの座も危ぶまれた。 シーズン開幕当初は一塁、DHをイ・スンヨプと交互に併用という形だったが、 結局最終的には実力で一塁スタメンの座を確保。さすが！
2005年シーズン シーズン途中体調不良で欠場することもあったが、 野手のチームリーダーとして、勝負強い打撃と安定した守備で チームを支え、31年ぶりの日本一、そしてアジアチャンピオンに 貢献した。 プレーオフ最終戦、決勝のホームを踏んだときのガッツポーズ、 表情は印象的だった。


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